正直、この記事に共感される方とそうじゃない方がいると思いますが、私自身ごく最近まで約5ヶ月間、双極性障害(躁うつ病)で精神科の病院に入院していました。
退院後、ネットでいろいろ調べてみましたが、患者自身が書いた体験談がほとんど見当たらないことに気づいたので情報共有のために双極性障害(躁うつ病)ついて書いてみようと思います。
全く無縁な生活から発病
数年前までは、公務員(自衛隊を定年退官)で、このような病気とはまったく無縁な順風満帆な生活でした。
それが、親族の不幸が続いたことなどをきっかけに再就職先の会社を退職して、自分で事業をしようとして失敗しました。
親族の不幸が続いていた時点で発病したのかもしれませんが、もともと躁の予兆はあったような気してきます。
公務員の時は、いろいろな計画を作る花形のようなポストに長く勤務しました。
躁状態の症状として「眠らなくても活発に活動する、次々にアイデアが浮かぶ、自分が偉大な人間だと感じられる、大きな買い物やギャンブルなどで散財する」といったことがみられるとされていますが、眠らないで活動するのがふつうのポストでしたし、たしかに次々とアイディアも浮かびました。自分には才能があると考えたことも正直ありました。
しかし、そう考えること自体が躁うつ病だとは気が付かなかったのです。
会社を退職して、株やブログ、ebay輸入や中国輸入などいろいろなことに手を出して失敗して、退職金の大部分を失い、妻とも離婚しました。
悔やまれることばかりですが、自分の病気に気づかなかったです。誰かが気づいて早く治療をしていれば、金銭の管理を妻に任せるなど手を打てたと思います。
実際に入院してわかったことですが、意外なことに躁うつ病の患者だとは一見してわからない人が多くいました。正直私自身、いまでも病気なのか性格なのか境目がよくわからない面がありました。
躁の状態には、激しい「Ⅰ型」とあまり目立たない軽躁「Ⅱ型」があるそうで私はⅡ型だったのかもしれません。
・躁状態の症状
・エネルギーにあふれ、気分が高まって元気になった気がする(バイタリティがあると勘違い?)
・あまり眠らなくても元気(バイタリティがあると勘違い?)
・急に偉くなったような気になる(自信家と勘違い?)
・なんでもできる気になる(自信家と勘違い?)
・おしゃべりになる(社交的と勘違い?)
・アイデアが次々に浮かんでくる(アイディアマンと勘違い?)
・怒りっぽくなる
・すぐに気が散る
・じっとしていられない
・浪費
・性的逸脱
・うつ状態の症状
・気分が落ち込む
・寝てばかりいる
・やる気が起きない
・楽しめない
・疲れやすい
・なにも手につかない
・自分には生きる価値がないと自分を責めてしまう
・決断力がなくなる
・死にたくなる
・食欲がなくなる
うつの症状の「死にたくなる」については、私もそうでした。
生きていても仕方ないと考えてしまいます。
入院生活の実態
これは、正直、入院する病院によりけりだろうと思いますが、私が入院した病院の場合について紹介します。
100床位の規模で1階〜4階の階ごとにそれぞれ病棟が分かれていて、病棟によって日課なども違いがあるようでした。
1病棟 解放病棟:病状が安定していて長く入院している人が多い(お年寄も多く、なんとなく介護施設っぽく感じる面もある。)
2病棟 急性期病棟(半閉鎖?病棟):看護師さんが親切で手厚い、入院者は、入院が3ヶ月を過ぎると他の病棟に移動になる。
3病棟 評価期病棟(男性)(閉鎖病棟)
4病棟 評価期病棟(女性)(閉鎖病棟)
私は2病棟から1病棟に移ったので3病棟と4病棟の様子はわかりませんでしたが、個人的に2病棟の方がが居心地が良かったです。
日課は基本的に食事と寝る以外に3時にラジオ体操があり、そのほかはなにもありませんので、何もしないで寝込んでいるとあっという間に体が弱って行く感じがします。
希望と主治医の同意によってOT(理学療法)といわれる卓球やダンベルや各種器具を使った各種の軽スポーツやカラオケ、音楽鑑賞、読書、手芸、絵画など文化的なイベントなどに1日1時間程度参加できます。
そのほかにDC(デイケア)を行う部署もあって、こちらは退院した人用の施設です。
中規模の精神病院と思われますが、いままで知らなかったいろいろな機能があることに気づきました。
まとめ
さて、ざっくりとですが「双極性障害(躁うつ病)の 体験談、全く無縁な生活から発病、入院生活の実態などについても」についてお送りしてきましたがいかがでしたでしようか?
急ごしらえのため内容が薄いですが、私と同じような失敗をしないようになにかの参考になればと思います。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。