「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」が3月30日公開になりました!
ペンタゴン・ペーパーズは、ベトナム戦争に関するアメリカ国防総省(通称ペンタゴン)の機密文書にまつわる話題作ですね。
監督は巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督、報道の自由などを題材とした実話にもとづく映画で、心待ちにされていた映画ファンも多いのではないでしょうか?
政治や経済、そして社会正義なども織り交ぜた「大人の娯楽映画」といえると思います。
今回はそんなペンタゴン・ペーパーズについて「ペンタゴンペーパ-ズの原作は?キャストや評価・あらすじネタバレ!」と題して書いてみたいと思います。
それでは始めていきましょう!
ペンタゴンペーパ-ズの原作は?
ベトナム戦争に関わる機密文書を入手して政府の嘘を暴く新聞社と、それを封じ込めようとする政権の攻防を描く映画『ペンタゴンペーパー』。民主主義にとって、権力を監視する報道機関がいかに重要か、市民のデモがいかに大事か。無茶苦茶、勇気をもらいました。今、日本でもっとも観られるべき映画! pic.twitter.com/ZX1kGU00OI
— 布施祐仁 (@yujinfuse) 2018年3月31日
ペンタゴンペーパ-ズの原作については、同名のものはないのですが、ワシントンポスト社長だったキャサリン・グラハム女史の自叙伝「わが人生」が実質的な原作といわれています。
もともとは、実業家だった彼女の父親が買収したワシントンポスト社の記者として働きはじめたのですが、同じ会社のフィル・グラハムという記者と知り合って結婚しました。
その後、父親が彼女の夫であるフィル・グラハム氏を社主に指名したため、彼女は社長の奥さんとなりました。
こうして専業主婦をしていたキャサリン・グラハム女史でしたが、旦那さんが亡くなったあとワシントンポストの社長に就任することになり、その後は同社の会長まで歴任しました。
この映画の原題は「The Post」といい、ごく普通のローカル新聞社だったワシントンポスト社が、唯一の超一流新聞社だったニューヨークタイムズと並んで「The Post」と呼ばれる超一流新聞社となるきっかけがこのペンタゴンズペーパーだったわけで、その際に起きたいろいろなドラマがこの映画のストーリーということですね!
キャストは?
キャストについては、やはり巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督の映画だけあって、というか豪華な適材適所ですね!
主要なキャストについてですが
・キャサリン・グラハム(ワシントンポスト社主役) メリル・ストリープ
・ベン・ブラッドリー(ワシントン・ポスト編集主幹役) トム・ハンクス
・トニー・ブラッドリー(ベン・ブラットリーの妻役) サラ・ポールソン
・ベン・バグディキアン(ワシントン・ポスト編集局次長・記者役) ボブ・オデンカーク
・フリッツ・ビーブ(ワシントン・ポスト取締役会長役) トレイシー・レッツ
うーん・・・メリル・ストリープさんとトム・ハンクスさん・・・二人とも素敵な歳のとり方をしていますね!!(月並みすぎですが、ほかにもっと適切な言葉がないものでしょうか?^^;)
誇りに満ちたキャリアウーマン(ワシントンポスト社長)を演じるメリル・ストリーブさんは68歳、気骨のある編集主幹(編集長)を演じるトム・ハンクスさんは61歳、映画の予告編で見るお二人はまさにナイスミディ・ナイスミドルですね!かっこいいです。
予告編でもシリアスな雰囲気の中にもちょっとしたジョークもちりばめられ、やっぱり大人の映画のキャストですね!
評価・あらすじネタバレ
いまアメリカのトランプ大統領がことあるたびに「フェイクニュース」と言い放つタイミングで、この事件をあらためてスティーヴン・スピルバーグ監督が「いまでなくては駄目な映画なんだ」と言ってごく短期間で映画化し注目されていることには大きな意味があるのではないでしょうか?
アメリカの正義・報道の自由・メディアの在り方(ジャーナリストの誇り)などを題材にしたこの映画が大ヒットするアメリカ合衆国・国民自体がカッコよく見えてしまいます。
考えてみれば、アルマゲドンなどもそうでしたが、日本にこのように全体のために命を懸けるようなストーリーの映画ってほとんどないのではないでしょうか?
さて、あらためておおまかなストーリ(あらすじ)です。
時は、1971年、ベトナム戦争が泥沼化している時代です。
そのころのアメリカは、「平和的に解決する」というニクソン大統領の言葉とは裏腹に若者が次々とベトナムに送られ続け、58000人に上るアメリカ兵が戦争の犠牲となっていました。
ペンタゴンズペーパーは、べトナム戦争について調査・分析した米国防総省(ペンタゴン)の最高機密文書で、トルーマン・アイゼンハワー・ケネディ・ジョンソン大統領の時代にまたがって作成されました。
総ページ数は7000ページ以上といわれ、現在も未完成のままのようです。
その国家の最高機密が軍事コンサル担当者の内部告発によって漏洩してアメリカ随一の超一流新聞社であるニューヨークタイムスがスクープするわけです。
そして機密漏洩したアメリカ政府が裁判を起こし、裁判所も裁判の過程それを認める空気となったとき、株式公開したばかりのイチ新聞社であるワシントンポスト(社長は元専業主婦だったキャサリン・グラハム女史)が報道の自由やメディアの役割を果たすために苦悩しながらも国家に戦いを挑むという内容(あらすじ)です。
「政府が勝てば会社はおわりだ」、「真実と引き換えに会社を潰すのか」、「これを諦めれば自由の火が消える」という息詰まる状況の中で国家に立ち向かうキャサリン・グラハム社長や編集長ベン・ブラッドリー編集主幹、そして最後に決断するのはキャサリン・グラハム社長です。
きっと、この物語は現代の女性の在り方の基準をあらためて示す意味も含めて作られたのではないでしょうか?
まとめ
さて、ここまで「ペンタゴンペーパ-ズの原作は?キャストや評価・あらすじネタバレ!」についてと題してお送りしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
私もまだ予告編を見て、情報を整理したばかりですが、絶対に見てみたい映画です!!
巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督の「これぞアメリカの誇り」ともいえるの名作がまた一つ増えることとなるような気がします。
映画というのは、やはり世界にいろいろなことを発信したり訴えかける力がありますよね?
みなさんも、この記事を参考に映画館に足を運ばれてみていただけるととても嬉しいです。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!